「病児保育は子どもがかわいそうだし使いたくない…」と思ったことはありませんか?
仕事だからといって病気で苦しむ我が子を病児保育に預けたくないと思いつつも、看病のために仕事をたくさん休むことができないお母さんも多いかと思います。
病児保育に子どもを預けることは本当にかわいそうなことなのでしょうか?
2人の子どもを育てながら時短正社員として働く筆者の体験談をご紹介します!
病児保育はかわいそうと思っていたけど利用した理由とは?
筆者は長男が0歳児クラスの時に1回だけ病児保育を利用したことがあります。
筆者が病児保育を利用した理由は、どうしても仕事を休むことが出来なかったからです。
筆者の仕事は比較的休みやすい事務職ですが、当時の配属先は事務が1人だけだったので看病のために何日も連続して休むことはできませんでした。
夫も協力して看病をしてくれましたが、男性が子どもの看病のために休むことは上司が快く思わない場合はなかなか難しいですよね。
病児保育に預ける基準
病児保育とはどのような施設なのでしょうか?
最初に病児保育の定義や利用の基準について説明していきます。
病気回復期にあり、医療機関による入院治療の必要はありませんが、安静の 確保に配慮する必要がある集団保育が困難な保育所に通所している児童で、 かつ、保護者の勤務の都合、傷病、事故、出産、冠婚葬祭など社会的に止む を得ない事由により家庭で育児を行うことが困難な児童です。 なお、実施施設が病院、診療所の場合には、「病気回復期」に、いまだ病気の「回復期」に至らない場合を含めても差し支えありません。
日本医師会が発行している資料によると4つの条件をすべて満たすと病児保育を利用できます。
- 安静の確保に配慮する必要がある(=集団保育が困難)
- 保育園や幼稚園に通っている
- 保護者が家庭で育児が困難な事情がある
- 病気の回復期にある(病院内の施設の場合は回復期でなくても良い)
筆者の場合ですが、体調が悪くなった日とその翌日は自分が休んで看病をするようにしています。
小さい子どもの場合、初日と2日目は容態が急変する可能性があって心配ですし、2日間猶予があれば夫に仕事の都合をつけてもらいやすいからです。
2日間の猶予があれば、病児保育に必要な書類を集めることができますし、病児保育がキャンセル待ちになったとしても2日後なら空く可能性も高いので2日は自宅で看病することをオススメします。
病児保育のメリットとは?
病児保育のメリットは4つです。
- 看護師や保育士、栄養士などのプロが協力をして子どもの保育をしてくれてとても安心
- 病院併設型の場合は、通常の保育に加えて医師の問診も受けることができる
- 通常の保育園では与薬NGだが、病児保育では与薬対応可能
- 通常の保育園より預かる人数が少ないのでゆったり過ごすことができる
病気の子どもを病児保育に預けることは心配ですし、できることなら自宅でゆっくり看病してあげたいですよね。
病児保育は保育士だけでなく看護師などの医療のプロも常駐しているので安心して子どもを預けることができます。
また、0~1歳くらいだと薬が1日に3回の場合も多いですが、病児保育なら看護師がいるのでお昼の分の与薬もしてもらえるので助かりますね。
預かり人数は施設によりますが、筆者が住んでいる自治体では4名程度の預かりなのでいつもよりゆったりと過ごすことができたようです。
病児保育のデメリットとは?
病児保育のデメリットは3つです。
- 他の病気をもらう可能性がある
- なかなか予約が取れない
- いつもの保育園と違う施設の場合は子どもにとってストレスとなる場合がある
病児保育の最大のデメリットは他の病気をもらう可能性があることです。
病児保育に預けられている子の症状はさまざまですが、自分の子どもも含めて全員抵抗力が弱っているので自宅で看病をするよりも病気をもらうリスクは高いです。
仕事のために病児保育を利用しても、他の子の病気をもらってしまいお休みの日数が延びたということは多々ありますので預けるときにはしっかり覚悟をしておきましょう。
また病児保育は定員が少なく、特に夏や冬は感染症が流行る季節なのでいつも以上に予約が取りにくいです。
どうしても仕事を休むことができない場合は病児保育以外の手段も考えておいた方が安心できますね。
病児保育は普段通っている保育園では対応していないケースもあります。
お子さんが人見知りや場所見知りをする場合は病児保育に預けることでかえってストレスになり、夜泣きなどにつながることもあるでしょう。
病児保育の時のご飯についてはこちらに書いてあります。
⇒病児保育のご飯は何を持って行けばいいの?月齢ごとに紹介!
参考にしてみてくださいね。
病児保育のリアルな体験談
ここからは筆者のリアルな体験談をご紹介します。
筆者が病児保育を利用したのは長男が0歳9ヶ月の時です。
保育園の洗礼を受けて2週間以上続く下痢に悩まされていました。
筆者の長男の保育園では下痢が24時間以内に2回出ると預かり不可のため、初めて病児保育を利用することにしました。
預け入れの前に担当の保育士と軽く面談をして病状や本人の好きな遊びや癖などの引き継ぎをしました。
面談の内容によっては通常の預け入れより時間がかかる場合があるので時間に余裕を持って病児保育に行くようにしましょう。
病児保育には連絡帳はありませんが、写真のようなA4用紙1枚分の日報を貰うことができました。
費用
利用料金は1日あたり2000円程度のところが多いです。
自治体により利用料金にばらつきがあるほか、助成金が出るケースもあるので詳しい料金は自治体のホームページをご確認ください。
利用回数
筆者は1回のみの利用ですが、筆者が住んでいる市では連続して7日以内の利用ができます。
病児保育に預けた時の子どもの気持ち
筆者が病児保育を利用したとき、長男はまだ0歳だったため本人の気持ちはわかりません。
日報によると施設のおもちゃで楽しく遊んで過ごしていたようです。
後悔したこと
デメリットでもおはなししましたが、他の子の病気をもらってしまい結果としてお休みの日数が延びたことです。
どうしても仕事を休むことができなかったので病児保育を利用したこと自体は後悔はしていませんが、つらい思いをさせてしまい申し訳ないと感じました。
病児保育対応シッターに登録しておけばさらに安心
費用は自治体の病児保育より高くなりますが、どうしても仕事を休むことができない職種の人は病児保育対応シッターへの登録をオススメします。
病児保育対応シッターは自宅での保育になるので他の子から病気を貰う心配もありませんし、通院対応をしてくれるので病院が開いている時間に帰ってくることができないお母さんも安心ですね。
病児保育対応シッター大手のフローレンスの場合、交通費(実費)+0~1歳の月会費6,160~12,980円+月2回以上の利用は保育料が1時間あたり2,000円かかります。
登録さえ済ませておけば柔軟に対応して貰えるので検討してみてくださいね。
まとめ:病児保育はかわいそう?リアルな体験談とメリットデメリットを紹介!
働くお母さんにとって子どもの看病で仕事をお休みすることは避けて通れません。
子育ても仕事も一生懸命頑張ることはすてきなことですが、全て自分だけで対応しようとすると無理をしてしまうこともあるかと思います。
病児保育を利用することは悪いことではありませんし、看護師や保育士などのプロが常駐している分、安心して預けることができますよ。
病児保育を利用しようか迷っているあなたにとってこの記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
病児保育の時のご飯についてはこちらに書いてあります。
⇒病児保育のご飯は何を持って行けばいいの?月齢ごとに紹介!
参考にしてみてくださいね。
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