この記事では、お泊まり保育での喘息の子の対応について解説しています。
命に関わる病気だからこそ、お泊まり保育などの宿泊を伴うイベントへの
参加は慎重になってしまいますよね。
そもそも喘息の子はお泊まり保育に参加できるのか、できないのか?
参加する場合、薬の扱いや親の待機問題など、解説していきたいと思います。
喘息の子はお泊まり保育に参加できるの?
喘息の子のお泊まり保育の参加可否は園によります。
看護師が常勤している園や、保育園内でのお泊まり保育は
参加を認められる場合が多いです。
遠方でのお泊まり保育やプログラムに登山などが含まれている場合は
身体への負担や万が一の時に責任が持てないということで参加を断られることが多いです。
まずは担任の先生や園長先生に相談をして、参加が認められた場合は
主治医との綿密な打ち合わせが必要になります。
お泊まり保育に参加OK!薬の扱いはどうなるの?
お泊まり保育への参加を認められたら、次に気になるのは薬の扱いですね。
薬の扱いも園によりますが、どの園にも共通しているのは
「園では処方薬しか使用できない」ということです。
喘息の薬は処方薬が中心になるとは思いますが、
普段塗っている市販の保湿剤などはお泊まり保育中は
塗ることができないので注意が必要です。
また、処方薬であっても、「与薬票」を園に提出する必要があるので
必要な書類などを早めに確認しておきましょう。
薬についてですが、処方された内服薬や吸入薬で補助吸入器具が
ネブライザー以外のスペーサーや補助器具を使うだけの
スプレー式の吸入器であれば対応してくれる場合が多いです。
ネブライザーは薬の種類にもよりますが、吸入に3分〜15分程度時間がかかるのと
液体の薬を入れるのに少し手間がかかるため園での対応は断られることが多いです。
内服薬の与薬も担任の先生や園長先生がしてくれる場合もあれば、
園児が自分で飲まなくてはいけない場合もあります。
まだ自分で薬が飲めないお子さんは念の為、普段から粉薬を自分で飲む練習をしておくといいですね。
喘息の子がお泊まり保育のプログラムで気をつけたいこと
プログラムによっては参加できないものがあります。
喘息の子のお泊まり保育参加が認められた場合でも、
例えば、登山は身体に負担がかかりますので、
他の子が登山をしている間は1人で別のことをしなくてはいけないかもしれません。
また、キャンプファイヤーや花火は、煙が喘息には良くないので
みんなが楽しんでいる間、お部屋の中で過ごすことになるでしょう。
また、遠方でのお泊まり保育の場合は万が一に備えて保護者も
近くのホテルに泊まるとか、車中泊をしてすぐに駆けつけられるよう
準備が必要です。
喘息の子がお泊まり保育への参加を断られたらどうする?
残念ながら、症状が重くて参加すること自体が危険であるとか、
遠方に行くので万が一の時に責任が持てないとか、
職員数が足りないので十分なケアができないという理由で
参加を断られることもあります。
喘息は命に関わる病気なので、参加を断られたら例え納得がかなくても
引き下がるようにしましょう。
先生たちがみているのはあなたのお子さんだけではありません。
他のお子さんへの対応に影響が出るようならやむを得ず断る場合もあるでしょう。
また、普段は発作を起こさない子でも、「その時」に発作を起こしてしまったら?
まだ5〜6歳の幼い子供でも、「友達が倒れて救急車で運ばれてしまった」
ということはわかるでしょうし、そのショッキングな出来事は
幼い心に深く刻まれてしまうかもしれません。
自分の子供だけでなく、他のお子さんを守るためにも、
園から参加を断られたら引き下がるようにしましょう。
お泊まり保育の代わりに家族旅行に行ったり、
子供が好きな遊びにとことん付き合って
思い出作りをするお母さん方もたくさんいます。
筆者なら喘息の子をお泊り保育に参加させるか?
私には3歳と1歳の子供がいます。
幸いまだ、喘息は発症していませんが、絶対に発症しない保証はありません。
もし、私の子供たちに喘息をはじめとする命に関わる病気があったとして、
お泊まり保育に参加をさせるか?と聞かれたら、答えは「NO」です。
発作はいつ起きるかわかりませんし、宿泊中に万が一発作が起きて
処置が間に合わずに亡くなってしまったら悔やんでも悔やみきれません。
喘息持ちの小学生の子ですら、林間学校で宿泊中に発作が起きて
亡くなるという事故が起きていると聞いて怖くなってしまいました。
可愛い自分の子供を守れるのは自分(とその配偶者)だけです。
子供にとっても親にとっても後悔のない選択ができるといいですね。
まとめ:お泊り保育で喘息の子はどうする?親の対処法や参加する場合の薬の扱いは?
この記事ではお泊まり保育での喘息の子の対応について解説しました。
参加の可否は園によります。
・遠方での宿泊
・登山などの身体に負担になるプログラム
・職員数が足りない、看護師が常勤していない
以上の理由で参加を断られる場合があります。
参加が認められた場合でも
・与薬について
・花火など参加できないプログラム時の対応
・子供にも参加出来ないものがあると話をする
・緊急時に備えた親の準備
など園や主治医と連携して準備や確認が必要です。
参加を断られた場合は引き下がるようにしましょう。
代わりに
・家族旅行に行く
・好きな遊びにとことん付き合う
など、他の思い出作りが出来ると素敵ですね。
子供も楽しみにしている行事だからこそ、後悔のない選択をしたいですね。
お泊り保育を嫌がる子への対処法についてはこちらに書いています。
⇒お泊まり保育嫌がる子への対処法は?本当の理由と具体的な解決方法を解説!
少しでも参考になれば幸いです。
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